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・湯船につかっているあいだはいいのに、出たとたんに寒い
・熱めのお湯にしてみたけれど、洗い場の床が冷たいまま
・親が冬のお風呂で倒れないか、少し心配
冬のお風呂は、服を脱いだ瞬間から寒いですよね。
湯船で温まっても、体を洗うあいだに冷えてしまう方も多いと思います。
浴室暖房を付けた家でも、窓際や洗い場の床だけ冷たいままのことがあります。
寒さの原因が、窓・床下・換気扇のどこにあるかで、選ぶ対策が変わります。
お風呂の寒さでよくある悩みと結論は、次の3つです。
・入るときだけ寒い → 湯はりをシャワーにして、湯気で浴室を温める
・洗い場の床が冷たい → マットを敷き、在来浴室なら床下の冷気を疑う
・何をしても寒い → ユニットバスに替えるなら、床・壁・天井まで断熱を選ぶ
この記事では、お風呂の寒さを、できるだけお金をかけずに和らげたい方に向けて解説します。
お金をかけない入り方から、グッズ、工事、費用と補助金まで順にまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
お金をかけずにできるお風呂の寒さ対策

お金をかけない対策では、入る前に浴室を湯気で温めて、換気扇から入る冷気を減らしましょう。
どれも入り方を変えるだけなので、今夜から始められます。
在来浴室でもユニットバスでも使えます。
ここでは、今夜からできる4つの入り方を紹介します。
シャワーで湯をはる

湯はりをシャワーからすると、湯気が浴室全体に広がって空気が温まります。
壁や床にもお湯がかかり、入ったときのひやっとした感じが和らぎます。
自動お湯はりの給湯器なら、入る直前に壁と床へ熱めのシャワーをかけるだけでも変わります。
タイルの在来浴室ほど、壁と床が冷え切っています。
タイルは熱を奪います。
洗い場の床に先にお湯を流しておくのがおすすめです。
今夜の湯はりをシャワーに替えると、入ったときの空気の違いを体感できると思います。
浴槽のフタを開けておく

お湯をはり終えたら、入る少し前にフタを開けておくと、湯気で浴室が温まります。
フタを閉めたままだと、湯気は浴槽の中にとどまります。
湯気が暖房がわりになります。
寒い日は、脱衣所で服を脱ぐ前にフタを開けておきましょう。
家族の入る時間があくときは、フタを閉めてお湯の温度を保つのがおすすめです。
次の人が入る少し前に、また開ければ済みます。
小さな子どもがいる家では、浴槽にお湯を残すとき、フタを閉めておきましょう。
子どもが浴槽をのぞき込んで落ちる事故を防げます。
入る時間から逆算してフタを開ける時間を決めておくと、毎日の手順として続けられます。
入浴中は換気扇を止める

浴室の換気扇は、回っているあいだ外の冷たい空気を家の中へ引き込みます。
入浴中だけ止めると、浴室の空気の入れ替わりが減って寒さが和らぎます。
止めるのは入浴中だけにしましょう。
TOTOの取扱説明書にも、入浴中に寒いときは「一時止」を使う案内があります。
入浴が終わったら、換気扇を回し直してください。
湿気が残ると、天井や壁のカビの原因になります。
浴室だけを止められる機種もあれば、家全体の換気と連動する機種もあります。
家全体の24時間換気を、切ったままにする使い方は避けましょう。
壁の給気口も、寒さ対策でふさがないでください。
在来浴室で浴室の中にガス風呂釜がある家は、風呂釜の給排気口もふさがないでください。
換気扇のスイッチやリモコンを見ると、「一時止」や「浴室停止」ができる機種かどうかが分かります。

湯温を41℃以下にする

寒い脱衣所から熱いお湯に入ると、血圧が大きく上下して体に負担がかかります。
長湯も体への負担を増やします。
令和5年に、65歳以上の方が浴槽で亡くなった事故は6,541人にのぼりました。
消費者庁は、湯温は41℃以下、湯につかる時間は10分までを目安にするよう呼びかけています。
(出典:消費者庁「高齢者の事故―冬の入浴中の溺水や食物での窒息に注意―」)
熱めのお湯で寒さをしのぐより、入る前に脱衣所と浴室を温めておくほうが、体への負担を抑えられます。
給湯器のリモコンで今の設定温度を見て、41℃を超えていたら下げておきましょう。
グッズで足すお風呂の寒さ対策

グッズの対策では、冷たいタイルの床と窓のガラスに1枚かぶせて、冷えを和らげましょう。
どれも工事が要らないので、賃貸の浴室でも使えます。
浴室は湿気が多いので、カビが出にくいものを選ぶと長持ちします。
ここでは、冷えやすい場所ごとに3つの道具を紹介します。
洗い場にマットを敷く

洗い場の床が冷たいなら、浴室用のマットやすのこを敷くと、足の裏の冷たさが和らぎます。
タイルの床は、木の床に比べて熱を通しやすく、素足だとひやっとします。
マットを選ぶときに見るのは、次の3つです。
在来浴室の洗い場は、家ごとに広さも形も違います。
はさみで切れるタイプやジョイント式なら、浴槽のきわまですき間なく敷けます。
排水口の上はふさがないように、まわりを切って合わせましょう。
裏側のカビには気をつけましょう。
敷きっぱなしにすると、マットの裏と床のあいだにぬめりやカビが出ます。
使ったあとは立てかけて乾かすのがおすすめです。
床もマットも長持ちします。
窓に断熱シートを貼る

※写真はイメージです。
浴室の窓が1枚ガラスなら、断熱シートを貼るとガラス面の冷えを和らげられます。
ガラスで冷えた空気が、洗い場へ落ちてくるのを減らせます。
板硝子協会の調べでは、2013年度の新築一戸建てで、窓の93.7%に複層ガラスが使われています。
築20年以上で窓を替えていない家は、浴室の窓が1枚ガラスのことが多くあります。
スマホのライトを窓に近づけると、ガラスの種類を見分けられます。
- 映る光が2つ → 1枚ガラス
- 映る光が4つ → 複層ガラス
複層ガラスや樹脂の窓に貼っても、効果はあまりありません。
アルミの枠の冷えは残ります。
浴室の窓に多い型板ガラスは、表面に凹凸があるくもりガラスのことを指します。
凹凸の面に貼れないシートもあるので、型板ガラス用と書かれたものを選びましょう。
網入りガラスは、シートを貼ると熱で割れやすくなることがあります。
貼れるかどうかは、シートの説明書きで確かめておきましょう。
窓に網が入っているか、表面に凹凸があるかを見ておくと、選ぶシートの種類が決まります。

脱衣所にヒーターを置く

服を脱ぐ脱衣所が寒いと、浴室との温度差で体に負担がかかります。
入る前に脱衣所を小型のヒーターで暖めておくと、浴室との温度差が縮まります。
人感センサー付きなら、消し忘れも防げます。
脱衣所にヒーターを置くときに確かめたいのは、次の3つです。
温度計があると目安になります。
脱衣所と浴室に1つずつ置くと、温度差が数字で分かります。

工事で直すお風呂の寒さ対策

工事の対策は、アルミ枠の窓か、浴室の下の床下か、冷気の入口に合わせて選びましょう。
工事で直す対策は、手軽な順に次の4つです。
- 浴室の窓に内窓を付ける
- 浴室暖房を付ける
- 浴室の下の床下を断熱する
- ユニットバスへの入れ替えを検討する
それでは、それぞれ解説していきます。
浴室の窓に内窓を付ける

※写真はイメージです。
今ある窓の内側に、もう1つ窓を付ける工事を内窓と呼びます。
内窓を付けると、ガラスで冷えた空気が洗い場へ落ちにくくなります。
すき間風も一緒に減ります。
浴室用の内窓は、湿気に強い樹脂の枠でつくられています。
窓の建て付けが悪く、すき間風に悩んでいた家に、浴室用の内窓を付けた公開例もあります。
ユニットバスにしたあとでも、残した窓が寒さの原因になることがあります。
在来浴室の窓は、窓枠の奥行きが足りずに内窓が付かない場合があります。
その場合は、枠を足す部材を使うか、窓そのものを替える方法になります。
内窓の見積もりを取る前に、窓のサイズを測っておきましょう。
測るのは、縦・横・窓枠の奥行きの3点です。
奥行きが分かると、内窓が付くかどうかまで判断できるようになります。

浴室暖房を付ける

入る前に浴室そのものを暖めたいなら、浴室暖房を付けるのがおすすめです。
今ある換気扇を、暖房付きの換気乾燥機に替える工事なら、天井を大きく壊さずに済むことが多くあります。
電気式は、専用の回路が要る機種があります。
工事費は配線で変わります。
分電盤に空きがあるか、配線をどう通すかで、金額が上下します。
窓や床から冷え続ける浴室では、暖房を止めると寒さが戻ります。
内窓と組み合わせると、浴室暖房が効きやすくなります。
今の換気扇の型番と分電盤の空きを見ておくと、工事費の見当がつきます。

床下に断熱材を入れる

※写真はイメージです。
1階のお風呂で、洗い場の床や壁の下のほうが冷たいなら、浴室の下の床下から冷気が入っています。
ユニットバスの下は、ほかの部屋の床下とつながっていることが多くあります。
基礎の壁にある人通口から、冷たい空気が流れ込みます。
人通口が冷気の通り道になります。
人通口は、床下を点検するときに人が通るための、基礎の開口を指します。
国土交通省の施工資料では、浴室の下の基礎を断熱し、人通口も断熱材でふさぐ方法が示されています。
床の裏に断熱材を足す方法もあるので、どこで断熱を続けるかを先に決めましょう。
在来浴室では、次のような造りだと床下からの工事ができません。
- 浴室の床の下が、土やコンクリートで埋まっている
- 床下に、人が入れる高さがない
- 点検口から、浴室の下まで移動できない
浴室の床下を見てもらうときは、脱衣所の床下も一緒に頼むと、点検が1回で済みます。
床下に入れる場合も、水もれや土台の傷みがないかを先に確かめてもらいましょう。
床下点検口から懐中電灯で浴室の下をのぞくと、断熱材があるかどうかが分かります。
ユニットバスに入れ替える

※写真はイメージです。
タイルの在来浴室なら、ユニットバスに入れ替えると、床・壁・天井をまとめて断熱できます。
窓・床下・壁の冷えを、1回の工事で直せる方法になります。
仕様は商品ごとに違います。
浴槽の保温材、床の断熱、壁と天井の保温パネルが、標準かオプションかを見比べてください。
費用と工期は、4つの工事の中で最も大きくなります。
今のお風呂がタイル張りか、床と壁がパネルかを見ると、どの工事が合うかの見当がつきます。
お風呂の寒さ対策でユニットバスに替えるときの注意点

※写真はイメージです。
ユニットバスに替えるときは、土台の傷みと断熱の範囲を、契約の前に決めておきましょう。
寒さ対策でユニットバスに替えても、思ったほど暖かくならないことがあります。
見積もりの段階で確かめたい点を、4つに分けました。
断熱仕様は浴槽だけでなく床・壁・天井まで選ぶ
高断熱浴槽は、お湯の冷めにくさに効く仕様です。
洗い場の空気を暖かく保つには、床・壁・天井の断熱が別に要ります。
浴槽の保温はお湯のためにあります。
ユニットバスの断熱仕様ごとに効く寒さは、次の4つです。
| 仕様 | 効く寒さ |
|---|---|
| 高断熱浴槽 | お湯が冷めやすい |
| 床の断熱 | 洗い場の床が冷たい |
| 壁・天井の保温材 | 浴室の空気が冷えやすい |
| 内窓・断熱窓 | 窓から冷気が落ちてくる |
商品によっては、床の断熱や高断熱浴槽が標準仕様になっています。
家族の入る時間が離れているなら、浴槽の保温を優先するのがおすすめです。
洗い場の寒さが悩みなら、床と壁の断熱にお金をかけましょう。
見積書に「断熱仕様一式」とだけあったら、中身を聞いてください。
床・壁・天井・浴槽・窓のどこまで入っているかで、暖かさが変わります。
ショールームで浴槽と床の仕様を見比べると、標準とオプションの差が分かります。

在来浴室は解体してから土台の傷みが見つかる
タイルの在来浴室は、壁や床の下に水がしみて、土台や柱が傷んでいることがあります。
傷みは、解体して初めて見えてきます。
解体の前に、次の4つを確かめておくと、傷みの見当がつきます。
補修の費用の目安は、最後の一覧表に入れました。
契約の前に、傷みが見つかったときの決め方を話し合っておきましょう。
追加の工事は写真で確かめましょう。
写真・補修の範囲・金額・延びる日数を見せてもらい、了解してから進めてもらうのがおすすめです。
浴室の入口の床を足で踏むと、沈みやきしみがあるかが分かります。
窓はユニットバスと同じ工事で替える
ユニットバスに替えても、古い窓を残すと、そこから冷気が入り続けます。
ユニットバスと同じ工事で窓を替えると、壁と窓の取り合いまでまとめて直せます。
窓だけ古いと寒さが残ります。
在来浴室からユニットバスに替えた公開例には、内窓と浴室暖房乾燥機を同時に付けたものがあります。
窓をなくす選び方もあります。
換気扇で湿気が抜けるなら、窓を埋めて壁にする方法も選べます。
見積もりのときは、窓の工事も一緒に頼むのがおすすめです。
別々に頼んだ場合との差が分かります。

工事中は数日お風呂に入れない
施工会社の公開例では、在来浴室からの交換で6日間、木部の補修をともなう例で7日間かかっています。
お風呂に入れない夜の数は、工事の日数とずれることがあります。
水もれの確認や、すき間を埋めるコーキングの乾燥にも日数がかかります。
お風呂に入れない夜の数は、解体の日から使える日までで決まります。
使える日は工程表で確かめましょう。
工事中の入浴先として考えられるのは、次の3つです。
- 銭湯や日帰り入浴の施設
- 親族の家
- 近くの宿泊施設
銭湯の定休日と、行き帰りの手段まで決めておくと、工事中の生活の見通しが立ちます。
工程表をもらったら、初めてお風呂に入れる日に印を付けておきましょう。

お風呂の寒さ対策にかかる費用の目安一覧

浴室暖房の後付けは13万〜20万円、在来浴室からユニットバスへは150万円前後が目安になります。
お風呂の寒さ対策にかかる費用の目安は、次の5つです。
| 工事 | 費用の目安 |
|---|---|
| 浴室の内窓 | 約4万円〜 |
| 浴室暖房の後付け | 13万〜20万円 |
| ユニットバスへの入れ替え | 150万円前後 |
| 土台・柱の補修 | 5万〜15万円 |
| シロアリの防除 | 8万〜20万円 |
金額は、メーカーや施工会社が公開している価格と施工例をもとにしました。
浴室暖房は、TOTOが公開している2026年の参考価格(税込)にあたります。
浴室暖房に専用回路を新しく引く場合は、別に1.5万円ほどからかかります。
土台の補修とシロアリの防除は、解体してから範囲が決まります。
地域や家の状態で金額は変わるので、見積もりを比べるときの目安にしてください。
浴室の内窓は、環境省の「先進的窓リノベ2026事業」の対象になります。
浴室の窓に多い「小」(0.2〜1.6㎡)の補助額は、次の2つです。
| 性能区分 | 小(0.2〜1.6㎡) |
|---|---|
| P(Uw1.1以下) | 36,000円 |
| S(Uw1.5以下) | 22,000円 |
補助額の合計が5万円以上でないと申請できず、浴室の窓1か所では届きません。
リビングや寝室の窓と一緒に見積もると、下限を超えるかが分かります。
(出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業」内窓設置)
ユニットバスの高断熱浴槽は、国土交通省の「みらいエコ住宅2026事業」の対象工事に入っています。
みらいエコ住宅2026事業で押さえておきたい点は、次の4つです。
- 高断熱浴槽だけの工事では対象にならない
- リビングなど居室1つで、窓と壁・床などの断熱をセットで行う
- 補助額の合計が5万円以上で申請できる
- 申請は工事会社が行い、予約の期限は2026年11月16日
浴室乾燥機は、この事業の対象工事の一覧に入っていません。
手すりの取り付けや段差の解消は、介護保険の住宅改修の対象になる場合があります。
要介護・要支援の認定を受けた方がいる家なら、工事の前にケアマネジャーに相談しましょう。
介護保険が使える工事かどうかが分かります。

どの補助金も、予算に達した時点で受付が終わります。
この冬に工事を考えるなら、11月上旬までに見積もりを取りましょう。
まとめ|お風呂の寒さは入り方と冷気の入口で変わる
今夜の入り方を変えて、冷気の入口は工事でふさぎ、冬のお風呂を快適な時間にしましょう。
この記事で紹介したお風呂の寒さ対策は、次の5つです。
・湯はりはシャワーで行い、入る少し前にフタを開ける
・入浴中だけ換気扇を止め、湯温は41℃以下にする
・洗い場にはマット、1枚ガラスの窓には断熱シートを使う
・窓は内窓、浴室の下の床下は人通口の断熱で冷気を止める
・ユニットバスに替えるなら、断熱の範囲と土台の傷みの扱いを契約前に決める
会社選びに迷ったら
自分で何社も探して連絡するのは大変です。
一括見積もりなら、条件を入力するだけで対応エリアの会社から無料で見積もりが届きます。
まずは気軽に比べるところから。
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