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・ランドリールームがほしいけど、使わなくなったら怖い…
・何畳あれば足りるの? 後から作れる?
ランドリールームで後悔するかどうかは、畳数ではほとんど決まりません。
決め手になるのは、洗う・干す・乾かす・しまうが一筆書きでつながっているかです。
4畳あっても洗濯機が遠く、湿気が抜けず、しまう場所が別の階なら使われなくなります。
ランドリールームで多い後悔4つ
・2畳に設備を詰め込みすぎて、人が動けない
・干す場所はできたのに、思ったより乾かない
・洗濯機から遠く、運ぶのが面倒になった
・造った作業台が、洗濯物の置き場になっている
間取り図では2畳の部屋ですが、見積もりでは給排水と換気の工事になります。

ランドリールームで多い後悔4選

現場で聞く後悔は、部屋そのものより使い方に出ます。代表的な4つを順に見ていきます。
2畳に設備を詰め込みすぎて、人が動けない
広さの後悔は、面積そのものより詰め込み方から生まれます。
洗濯機に乾燥機、収納棚、スロップシンク、造作カウンター。2畳に全部を押し込むと、ランドリールームというより洗濯設備で埋まった部屋になってしまいます。
洗濯物を干した状態で人が横を通れるか。ここを図面の段階で確かめておいてください。
干す場所はできたのに、思ったより乾かない
干す場所ができれば乾く、とはいきません。
原因は換気扇の不足ではなく、湿気を取れていないことと、洗濯物の間に風が通っていないことの2つがほとんどです。
洗濯物を詰めて干している、窓を閉め切っている、除湿機はあるのに風が洗濯物に当たっていない。こうした状態が重なります。
部屋が広すぎる、冬場に室温が低いといった条件でも乾きは落ちますね。
洗濯機から遠く、運ぶのが面倒になった
洗濯機は、どこに置いたままにする予定でしょうか。
和室を丸ごとランドリールームにしても、洗濯機が洗面所に残っていれば、濡れた洗濯物をカゴに入れて隣の部屋まで運ぶ動作が毎日残ります。
図面の上ではたった数メートルです。それでも毎日の家事になると、この数メートルが効いてきます。
しまう場所が別の階にある場合も同じで、結局は「運ぶ家事」が残ったと感じるようになります。
造った作業台が、洗濯物の置き場になっている
せっかく造作した作業台が、物置になっている家もあります。
畳む場所として計画しても、そこで畳む習慣がなければただの平らな面になります。洗濯物や日用品が積まれていく、というわけです。
造作を決める前に、いま洗濯物をどこで畳んでいるかを思い出しておきましょう。
4つのうち、いちばん重いのは動線と乾燥計画です。多少狭くても、洗う・干す・乾かす・しまうがきれいにつながっていれば満足度は高いんですよ。
では、そもそも作らなくてよい家はどんな家でしょうか。
ランドリールームがいらない家の特徴

次の3つに当てはまるなら、専用室まで作らなくても解決できます。
2〜3人家族で洗濯量が少ない家
洗濯の量が少なければ、一室を潰すほどの効果は出ません。
毎日こまめに洗って溜めない家なら、洗面室に室内物干しを付けるだけで足ります。
タオル類を乾燥機に回せるなら、干す量はさらに減りますよ。
浴室乾燥機や室内物干しで足りる家
いま浴室乾燥機や物干し金物を使えているでしょうか。
一室を潰す工事に踏み切るより、物干し金物と除湿機、サーキュレーターの組み合わせで解決することがあります。
ただし浴室乾燥機は、洗濯乾燥機の代わりにはなりません。得意なことと苦手なことは、こちらでまとめています。

一室を潰すと、ほかの用途が犠牲になる家
判断がむずかしいのは、面積に余裕がない家です。
子ども部屋や客間、収納として使う可能性が残っているなら、洗濯のためだけに一室を確定させるのは慎重にいきたいところです。
数年後の家族構成まで想像して、天秤にかけてください。
それでもランドリールームが要る家

逆に、次に当てはまる家では専用室の価値がはっきり出ます。
- 共働きで、夜に洗濯することが多い家
- 外干しをほとんどしない家(花粉症の対策で室内干し中心の家を含む)
- 4人以上で、洗濯量そのものが多い家
- 子どものスポーツ着や作業着が毎日出る家
- 洗面室・ランドリー・ファミリークローゼットを近くにまとめられる家
並べてみると、共通点が見えてきます。価値が出るのは「専用室がほしい家」ではなく、毎日室内干しをしている家です。
リビングに洗濯物がぶら下がり続けること自体がストレス、という状態なら効果は大きくなります。
打ち合わせでは「ランドリールームはほしいですか」ではなく、「今の洗濯でいちばん面倒なのは何ですか」と聞くようにしています。雨の日に干す場所がないだけなら、専用室までは必要ないかもしれません。
要ると判断できたら、次は失敗しない作り方です。
後悔しないランドリールームの作り方

広さ、乾かし方、工事の条件。この3つを順番に決めていきます。
広さは「干す+畳む」で決める
畳数だけを先に決めると、あとから足りなくなります。
干すだけなのか、立って畳む作業までするのか。やりたい作業から逆算するのが順番です。
| 広さ | できること | 向く家族構成 |
|---|---|---|
| 1.5〜2畳 | 干すことに絞れば成立する | 2〜3人・毎日洗う・溜めない |
| 2.5〜3畳 | 干しながら立って畳める | 3〜4人・作業台を置きたい |
| 3〜4畳 | 収納やシンクまで置ける | 4〜5人以上・洗濯量が多い |
いずれも現場での実感値です。2畳は「余裕がある広さ」ではなく、干すことに絞ってようやく成立する広さだとお考えください。
なお脱衣室との兼用は、リフォームでは面積の制約から現実的な選択です。ただし誰かが入浴していると、洗濯物を取りに行けなくなります。
年頃のお子さんがいるご家庭では、兼用にすると不満が出やすくなります。家族の生活時間まで話してから決めましょう。
乾かし方をセットで決める
部屋を作っただけでは、洗濯物は早く乾きません。
費用と効果のバランスでいえば、除湿機とサーキュレーターと換気の組み合わせがいちばん現実的です。
大事なのは除湿機そのものより、洗濯物の間を風が抜けるようにサーキュレーターを当てること。これだけで乾燥時間はかなり変わります。
換気扇を付けても、扉を閉め切って給気の経路がなければ空気は動きません。住宅には換気回数0.5回/時以上の機械換気設備が義務づけられているので、24時間換気の給気口をふさいでいないかもあわせて確認してください。(出典:国土交通省「住宅等における換気等に関する情報提供について」)
ランドリールームの中に扉付き収納を大量に造るのは避けてください。室内を除湿していても、収納の内部は空気が動きません。濡れた洗濯物のすぐ横にリネン収納を造ると、クロスのカビ、巾木まわりのカビ、木製カウンターの反りやシミ、収納内部のカビ臭につながります。
湿気の逃がし方まで決めて、はじめて計画が完成します。
工事は給排水と換気の経路で決める
リフォームでむずかしいのは、部屋を用意することではありません。
むしろそこまで給排水を持っていけるか、湿気をどう外へ出すかのほうが、はるかに壁になります。
転用しやすいのは、洗面脱衣室を広げる、隣の納戸や収納を取り込む、使っていない和室や洋室の一部を使う、といった順です。まとまりやすいのは、やはり既存の洗面・浴室の近くでしょう。
洗濯機やシンクを新設するなら、床下に排水管を通す高さがあるか、基礎の立ち上がりが邪魔しないか、排水の勾配を取れるかを見ます。
「ここに洗濯機を置きたい」は簡単でも、排水がそこまで行けないことは普通にあります。
コンセントも見落とされがちです。洗濯機、乾燥機、除湿機、サーキュレーター、アイロン。
1個増やせば足りる、という部屋ではありませんよ。
費用と工期の目安は次のとおりです。
| 工事の内容 | 費用の目安 | 工期 |
|---|---|---|
| 内装変更+物干し+電源+換気まで | 数十万円台 | 数日〜1週間 |
| 洗面室の拡張・間仕切り変更・造作カウンター | 50万〜100万円前後以上 | 1〜2週間 |
| 洗濯機の移設・給排水新設・シンク・乾燥設備まで | 100万円を超えることも | 2週間以上 |
いずれも現場での実感値です。住みながらの工事なら、洗濯機が数日使えない期間をどうするかも先に決めておきましょう。
予算が足りないときの優先順位も、はっきりしています。
棚やカウンターは後から付けられますが、壁や天井の中は最初にやるしかありません。造作より先に、下地・コンセント・換気・除湿へお金を掛けるほうが、完成後に使えるランドリールームになります。
スロップシンクも魅力的ですが、そこで靴や泥物をどれくらい洗うのかは一度考えてみてください。
見積書が「ランドリールーム工事一式」だけなら、下地と換気とコンセントが入っているかを確認しましょう。読み方はこちらでまとめています。

同じ要望でも、専用室を提案する会社と、室内物干しで足りると答える会社に分かれます。
その差がそのまま総額の差になるので、複数の会社に現地を見てもらってから決めると納得して進められますよ。

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まずは気軽に比べるところから。
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まとめ|ランドリールームは畳数より「一筆書きの動線」
ランドリールームの後悔は、広さではなく動線と乾燥計画から生まれます。最後に要点をおさらいします。
・洗う・干す・乾かす・しまうがつながっていれば、多少狭くても満足度は高い
・干すだけなら1.5〜2畳、立って畳むなら2.5〜3畳が目安
・乾かない原因は換気扇不足ではなく、除湿不足と風が通っていないこと
・扉付き収納を室内に造りすぎるとカビの原因になる
・後から作るときの壁は、部屋ではなく給排水と換気
・予算を削るなら造作から。下地・コンセント・換気・除湿は削らない
「2畳あればできます」という面積だけの提案は、リフォームでは少し危険です。何人分をどれくらいの頻度で洗い、どこにしまうのかまで話してから広さを決めてくださいね。
よくある質問にもお答えします。
Q. ランドリールームは何畳必要ですか?
A. 干すだけなら1.5〜2畳、立って畳む作業までするなら2.5〜3畳が目安です。4〜5人以上で洗濯量が多い家では、3〜4畳あると余裕が出ます。
Q. ランドリールームは後から作れますか?
A. 洗面脱衣室の拡張や、隣の納戸・和室の転用でつくれる場合があります。ただし排水の勾配と換気の経路が取れるかで工事の規模が変わるため、現地調査をしてから金額を出してもらってください。
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