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・ウッドデッキを付けたいが、後悔したという話ばかり見て決められない
・天然木と人工木、どちらにすれば後悔しないのか分からない
・前の持ち主が作ったデッキが傷んでいて、直すか壊すか迷っている
同じところで迷っている方は多いです。
私も現場で、ウッドデッキの相談を何度も受けてきました。
新しく作りたいという相談より、築10年前後で「直すか、全部撤去するか」という相談のほうが多いです。
天然木のデッキは、床板の色が抜けているだけに見えても、束や根太が先に傷んでいることがあります。
床板だけ新品に替えて、数年後にもう一度解体することになったお宅もありました。
そうならないために、私が施主さんにお伝えしているのは次の3つです。
・傷みは、床板の下にある束・大引・根太から先に進む
・デッキの天端は掃き出し窓より下げて、雨の逃げ道を残す
・作る前に、10年後に直すのか撤去するのかまで決めておく
この3つを、現場で実際にあったことと一緒に見ていきます。
ぜひ最後まで読んでみてください。
ウッドデッキで後悔しやすい人

後悔しているお宅の多くは、作ったあとの手入れとデッキ下の管理まで想像せずに決めています。材料の良し悪しより、使い方と維持の見通しが後から効いてきます。
後悔している方には、似た共通点があります。
ここでは、後悔しやすい人の特徴を2つの視点から解説します。
目的を決めずに付けると使わなくなる
用途をうかがうと、BBQ、子どもの遊び場、お茶を飲む場所、という答えが返ってきます。
生活動線に合っていないと、数年後には洗濯物の一時置き場になります。
週に何回、誰が、何時ごろ使うのか。
ここが決まらないまま図面を進めると、面積だけが大きくなっていきます。
まずは、いま庭に出ている回数を1週間だけ数えてみましょう。
メンテを甘く見ると数年で持て余す
天然木には塗り直しが要ります。
人工木でも、落ち葉や泥をためれば汚れとカビが出ます。
再塗装は、洗って、乾かして、毛羽立ちや古い塗膜を落としてから塗ります。
塗るのは最後の工程です。
DIYで一度やって、思ったより大変だったという方は多いです。
見積もりの段階で、再塗装を業者に頼んだ場合の1回あたりの金額も聞いておきましょう。
天然木と人工木で分かれる後悔

天然木は「こんなに塗装が要ると思わなかった」、人工木は「夏にここまで熱くなると思わなかった」で分かれます。相談の中身が、素材で入り口から変わります。
- 床板同士の隙間
- ビス穴
- 木口(板の切断面)
- 束の、地面に近い部分
- 根太と床板が接している面
- 鉢植えや収納箱を長く置いた下
天然木と人工木では、あとから出てくる不満がまったく違います。
ここでは、素材ごとに起きる後悔を3つの視点から解説します。
天然木は塗り直しをやめると傷む
最初の2〜3年は気にしている方が多いです。
現場の感覚では、5〜8年目から「もう塗っていません」というお宅が増えます。
共働きのご家庭では、今年やろう、暑いから秋に、来年でいいか、と進みます。
一度飛ばすと次の年も飛びます。
天然木を選ぶなら、次の塗り直しをいつやるか、引き渡しの日にカレンダーへ入れてしまいましょう。
人工木は夏に表面が熱くなる
人工木にすると、塗装の手間は大きく減ります。
代わりに出るのが、真夏に裸足で歩けない、サンダルが要る、という不満です。
日射をさえぎるものがない南向き・西向きで、濃い色を選んだ場合です。
午後は裸足で立てません。
雨染みや泥汚れも、色によっては目立ちます。
耐久性だけで決めず、日射と色と使う時間帯を一緒に考えてください。
ショールームでは、屋外のサンプルを晴れた日の午後に手のひらで触らせてもらいましょう。
傷みは床板より下地から進む
天然木の劣化は、だいたい決まった順番で進みます。
- 退色して灰色になる
- 表面が毛羽立つ
- 細かい割れとささくれが出る
- ビスまわりが割れる
- 板が反って痩せる
- 水が抜けない場所から腐りはじめる
- 根太・大引・束まで傷む
上から見ると、まだ使えそうに見えます。
裏側は柔らかくなっています。
私は表面の色より、ドライバーの柄で押したときに木がへこむかを見ます。
いま付いているデッキなら、床板の隙間からライトを当てて、根太の上面が黒くなっていないか覗いてみましょう。
ウッドデッキが向かない家

軒の浅さ・残る庭の幅・隣家との距離が重なると、私は別の案をおすすめします。ひとつの条件だけで判断はしませんが、重なると使われないデッキになります。
現地を見た段階で、この家には向かないとお伝えすることがあります。
ここでは、私が慎重に見る家を3つの視点から解説します。
軒が浅く雨が直接かかる家
軒の出が300mmほどしかない家では、デッキ全体に雨が当たります。
手入れの回数が増えます。
600〜900mmの深い軒があれば雨のかかり方は変わりますが、方位や太陽の高さでも違います。
風を伴う雨がどこまで入るかを現地で見ます。
雨の日に一度、掃き出し窓の外に出て、足元がどこまで濡れるか確かめてみましょう。
デッキの後ろに庭が残らない家
庭の奥行きが2.5〜3mの場所に1.8〜2mのデッキを出すと、残る庭はわずかになります。
人が歩く通路として考えるなら、障害物のない状態で600mmは最低限、できれば800〜900mmは残したいところです。
室外機が加われば、さらに要ります。
メジャーで庭の奥行きを測って、希望の出幅を引いた数字を出してから決めましょう。
隣家との距離が1mを切る家
デッキを作ると、室内にいるときより隣家に近づきます。
境界まで1mほどしか残らない位置に椅子を置くと、隣の窓と目が合う、会話が全部聞こえる、という状態になります。
結局使わなくなります。
私は現調で、デッキの上に立ったつもりの目線から隣家を見ます。
脚立に乗って、デッキの高さから隣の窓が見えるか確かめてみましょう。
なお、2階のリビングから出すデッキは、1階の庭デッキとは別物です。
荷重、構造、防水が絡むので、建物の構造を見られる会社にも相談してみましょう。
ウッドデッキのメリット

掃き出し窓から庭に出る回数が多い家では、洗濯物干しと子どもの遊び場が一度に片づきます。使いどころがはっきりしている家ほど、満足度は高く出ます。
おすすめしやすいのは、次の3つがあてはまるお宅です。
- 洗濯物と布団をまとめて干せる
- リビングが外までつながって広く見える
- 子どもの水遊びやBBQの場所になる
ただ、デッキを作れば庭を使うようになる、とは限りません。
雨の日も冬も使いたいなら、屋根と壁で囲うサンルームが向きます。
囲うと確認申請や固定資産税の話も出るので、別の記事にまとめてあります。

ウッドデッキの撤去とやり替えにかかる費用

撤去費は、壊し方と搬出経路で金額が動きます。3㎡だから3㎡分、という計算にはなりません。
新しく作る費用より、10年後に出ていく費用のほうが見落とされます。
ここでは、撤去とやり替えにかかる費用を3つの視点から解説します。
撤去と処分の費用の目安
現場の感覚では、戸建て住宅のデッキ撤去はこのくらいが目安です。
| 広さ | 天然木 | 人工木 |
| 〜5㎡ | 4〜10万円 | 5〜12万円 |
| 5〜10㎡ | 7〜18万円 | 8〜22万円 |
| 10〜20㎡ | 12〜30万円 | 15〜35万円 |
| 20㎡超 | 20万円〜 | 25万円〜 |
人工木が必ず高いとは限りません。
アルミの下地や重い部材が多く、分別と搬出に手間がかかる分で上がります。
小規模でも、職人の出張、車両、養生、処分場への運搬は発生します。
最低工事費が設定されています。
見積もりでは、処分費と運搬費が本体に含まれているか1行ずつ確認しましょう。
基礎まで壊すと金額が変わる
土間コンクリートの上のデッキは、比較的やりやすい部類です。
束や架台を外したあと、既存の土間をそのまま使えます。
束石を残すなら、大きな差は出ません。
全部撤去して庭を平らにするとなると、基礎コンクリートのハツリ、掘削、残土処分、埋め戻しが要ります。
この部分だけで、数万円から十万円以上変わります。
見積もりを頼む前に、束石を残していいのか、更地にしたいのかを決めておきましょう。
撤去後の仕上げで費用が変わる
撤去だけで終わらせると、雑草の管理が残ります。
跡地の仕上げは、次の3つから選ぶことが多いです。
- 防草シート+砂利 … 比較的安く、水も抜けやすい。あとから庭を変えられる
- 土間コンクリート … 雑草に強く物置や自転車置場に使える。費用は上がり、勾配を間違えると住宅側へ水が流れる
- 芝生・人工芝 … 庭として使いたい家向き。人工芝でも不陸調整と排水処理が要る
天然芝は管理が要ります。
手入れが嫌でデッキをやめた方には向きません。
撤去の見積もりを頼むときに、跡地の仕上げまで一緒に出してもらいましょう。
後付けウッドデッキで気をつけること

室内とフラットにする納まりより先に、サッシの水抜き穴と外壁の水切りを隠さないことを決めます。見た目がきれいでも、あとから効いてくるのはここです。
- 掃き出し窓のサッシ下端
- サッシの水抜き穴
- 外壁の水切り
- 床下換気口
- 雨水桝・汚水桝
既存の住宅では、新築のようにサッシ・防水・デッキを一体で設計できません。
ここでは、後付けで気をつけることを3つの視点から解説します。
窓との段差は30〜50mm下げる
既存サッシの場合は、まず下框、水抜き穴、外壁の水切りの位置を確認します。
一般的な後付けなら、サッシ下端に合わせず、30〜50mmは下げて計画します。
30mmはかなり攻めた納まりです。
軒が浅い、西風を受ける、台風で雨が吹き込む場所なら、50〜100mmの落差がほしいところです。
外部床を高くしすぎると、強風時の吹き込み、サッシ下端への雨水の滞留、水抜き穴のふさがりが起きます。
デッキ材を外壁に突き付けず、壁際には排水と清掃と通気のためのすき間を空けます。
実際の寸法はサッシと外壁の構造、デッキメーカーの施工基準が優先します。
図面をもらったら、デッキ天端がサッシ下端から何mm下がっているか聞いてみましょう。
デッキ下に桝と換気口を隠さない
デッキ下に入りやすいのが、室外機、給湯器、散水栓、雨水桝、汚水桝、床下点検口、外壁の換気部材です。
桝を完全に隠すと、将来つまったときにデッキを部分解体してから配管屋を呼ぶことになります。
そのぶんの費用が余計に出ます。
防草シートはデッキ下で効きますが、基礎際まで巻き上げたり、換気口の前に砂利を山盛りにしたりすると逆効果です。
床下換気口をふさがないことが先で、地面の水勾配も一緒に見ます。
図面に桝と換気口の位置を書き込んでもらって、デッキの外形と重なっていないか見てみましょう。
床板は一部を外せるようにする
掃き出し窓が低く、地面との高低差も少ない家では、デッキ下が100〜200mmしか取れないことがあります。
落ち葉が取れなくなります。
猫が入り込む、排水の確認ができない、配管の修理ができない、という問題も出ます。
落ち葉がたまって湿った状態が続くと、基礎際まで湿気が回ります。
人が入れる高さまで必要とは限りません。
将来点検できるよう、一部の床板をビス留めにして外せる構造にしておきましょう。
まとめ|10年後に直すか撤去するかまで決めて作る
・後悔しているお宅は、作ったあとの手入れとデッキ下の管理まで想像せずに決めている
・天然木は5〜8年目で塗り直しが止まりやすく、傷みは床板の下の束・大引・根太から進む
・デッキ天端は掃き出し窓より30〜50mm下げ、水抜き穴と水切りを隠さない
・桝と床下換気口をデッキ下に隠すと、将来の修理でデッキを壊すことになる
・撤去費は壊し方と搬出経路で動く。跡地の仕上げまで見積もりに入れておく
ウッドデッキで後悔している家は、10年後の手入れと撤去まで考えずに作っています。
掃き出し窓の前だけ、奥行き600〜900mmの濡れ縁のようなスペースにすると使いやすい家もあります。
大きいほどお得、とは限りません。
ウッドデッキは、外構業者、リフォーム会社、建材メーカーの施工店で見積もりの組み方が違います。


床板の下まで見てもらってから決めます。
ウッドデッキは、作る前に「10年後どうするか」まで決めておくと、素材の迷いがなくなりますよ。
会社選びに迷ったら
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まずは気軽に比べるところから。
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