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・洗濯物のためにサンルームを付けたいけれど、本当に乾くのか分からない
・カタログを何冊か見比べたものの、どれも同じに見えて決められない
・後から付けて雨漏りしないか、税金や申請がどうなるのかも気になる
こういった迷いが、次々に出てくるかと思います。
「サンルーム」と「テラス囲い」は、カタログでは別のページに載っている商品です。
それでも見積書では、どちらも「サンルーム工事」とまとめて書かれることがあります。
片方は物干し用の囲い、もう片方は部屋に近い作りで、総額は倍近く変わります。
この2つを取り違えたまま契約して、思っていたものと違ったという相談は意外と多くあります。
サンルームでよくある悩みと結論は、次の4つです。
| よくある悩み | 結論 |
|---|---|
| 洗濯物が乾かない | 湿った空気の出口をつくると乾きやすくなる |
| 夏は暑く冬は寒い | 屋根材とサッシの仕様でほぼ決まる |
| 後付けの雨漏りが心配 | 外壁とのつなぎ目の納め方を確かめる |
| 費用がいくらか分からない | テラス囲いは60万〜100万円、ガーデンルーム系は120万〜250万円が目安 |
この記事では、サンルームを後付けして後悔したくない方に向けて、契約前に確かめたいことを解説します。
乾かない理由から雨漏り、費用と申請まで順番にまとめました。
ぜひ最後までご覧ください。
サンルームで後悔する4つのポイント

サンルームで後悔しやすいポイントは、洗濯物・温度・屋根の掃除・外壁の雨漏りの主に4つあります。どれも契約の前に確かめておけます。
ここでは、4つの後悔がなぜ起きるのかを順に解説します。
後悔1|洗濯物が乾ききらない
「南向きに付けたのに、思ったほど洗濯物が乾かない」という相談は、実は珍しくありません。
日が差して室温が上がっても、洗濯物から出た水分が室内にこもってしまうためです。
特によくあるのが、途中までは順調に乾くのに、最後のひと押しでなかなか乾ききらないという状態です。
冬になると、その湿気がガラスやアルミ枠に結露して、びっしり濡れることもあります。
乾きやすくするには、窓を2か所以上開けて、風の入口と出口をつくるのが効果的です。
窓が1か所しか開かない場合は、サーキュレーターや換気扇を使って、湿った空気を外へ逃がすようにすると乾きやすくなります。
後悔2|夏は暑く冬は寒い
ガラスとアルミで囲われた空間なので、サンルームの中は外の暑さ寒さをそのまま受けてしまいます。
夏の日中は入るのがつらいほど暑くなり、冬の朝は外とほとんど変わらない温度になります。
断熱された部屋とは別物なので、「もう1部屋増える」つもりで契約すると、がっかりしやすくなります。
人が過ごさなくなった結果、洗濯用品や自転車、園芸道具などが置かれて、物置になってしまうんです。
夏の昼と冬の朝に、その場所でどう過ごすかを家族で一度話しておきましょう。
後悔3|屋根の汚れに手が届かない
透明な屋根は、鳥のフンや黄砂、花粉、落ち葉がたまりやすく、汚れがいちばん目立つ場所です。
屋根は上に乗れる構造ではないため、脚立を立てても手が届く範囲は限られてしまいます。
その結果、明るさを求めて付けたのに、数年で屋根が曇って見えてしまうこともよくあります。
サンルームを付けると、掃除の手間が増えるのは次の5か所です。
どこも、普通の窓より掃除に手間がかかります。
年2回の屋根掃除を自分でやるか人に頼むかを、付ける前に決めておくと慌てずに済みます。
後悔4|数年後に雨漏りする
後付けのサンルームは、外側から外壁に穴を開けて、ビスで家の柱や下地に固定します。

サイディングの外壁は、裏側に雨水が入ることを前提にした造りになっています。
外壁材の裏に入った雨水は、防水シートの上を伝って下から外へ抜けていきます。
ビスの位置や留め方が悪いと、この水の通り道をふさいでしまい、壁の中へ雨が回ることがあります。
新しいうちは何も起きず、数年たってから症状が出るのが厄介なところです。
外壁への留め方を図で説明してもらうと、雨水の処理まで考えているかが見えてくると思います。
サンルームで洗濯物を乾かすコツ

乾かないサンルームは、どれも湿った空気の出口がありません。南向きでも、閉め切ってしまうと乾きが止まります。
洗濯物は、繊維から離れた水分が外へ出ていくことで乾くため、温度を上げるだけでは乾ききらないんです。
ここでは、サンルームで洗濯物を乾かすコツを3つ紹介します。
干すときは窓を少し開ける
4人分の洗濯物からは、洗面器1杯ぶんに近い水が出ていきます。
その水分が外へ出ていかないと、サンルームの中の湿度はどんどん上がっていきます。
防犯や花粉が気になって窓を閉めたままだと、湿度が上がりきったところで乾きが止まってしまいます。
隣の家が近くて、窓を開けにくい家も同じです。
建材メーカーのカタログでも、物干し用の商品は「風を採り込むこと」を性能の要として紹介しています。
干している間だけでも窓を少し開けておくと、乾く時間の違いを体感できると思います。
窓を離れた2か所に付ける
窓が一方向にしかないサンルームは、空気の入口はあっても出口がないため、中の空気が入れ替わりません。

できるだけ離れた2か所に、開けられる窓か換気口を用意すると、空気が中を横切って抜けていきます。
同じ広さでも、掃き出し側と妻側の2か所が開く家は、乾き方がまったく違います。
見積もりの図面で、開けられる窓が何面に付くかを確かめておきましょう。
除湿機とサーキュレーターを併用する
窓を閉めたまま乾かしたいときは、除湿機に頼ることになります。
ただ、除湿機だけを置いても、洗濯物のまわりの湿った空気はあまり動きません。
サーキュレーターで風を当てて、洗濯物から離れた水分を除湿機に吸わせるのがおすすめです。
閉め切ったサンルームでは、この2台を1組で使うのがもっともよく効きます。
ここまで機械に頼るなら、浴室乾燥機を入れる方法とも比べておくと選びやすくなります。
浴室乾燥機でどこまで乾くかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
設備の費用と手入れまで並べてから、サンルームにするかを決めても遅くはありません。
サンルームを選ぶ際のポイント

同じサンルームでも、屋根がポリカーボネート1枚か複層ガラスかで、夏の使いやすさが変わります。値段の差も、主にこの仕様の違いから生まれます。
カタログには似た写真が並んでいますが、中身は別の種類の商品です。
ここでは、サンルームを選ぶときに見ておきたい3つのポイントを解説します。
サンルームの種類は用途で選ぶ
建材メーカーのラインアップでも、テラス囲いとガーデンルームは別の商品として分かれています。
サンルームの種類と作りの違いは、次の2つです。
| 種類 | 主な目的 | 作り |
|---|---|---|
| テラス囲い | 洗濯物を干す | 物干し向けの軽い作り |
| ガーデンルーム | 部屋として過ごす | 床や見た目まで含めた、部屋に近い作り |
呼び方は会社ごとに違うため、商品名とカタログの掲載ページで確かめると、どちらか分かると思います。
外構工事の会社でも建材メーカーの商品を扱っているので、会社の種類だけでは見分けられません。
「サンルームをお願いします」と伝えるだけだと、どちらが出てくるか分かりません。
相談の最初に、物干し場として使うのか、部屋として使うのかを伝えてください。
屋根材は夏の暑さで選ぶ
屋根材は、夏の体感をいちばん左右する部分です。
熱線をカットするポリカーボネートもありますが、1枚のパネルでは住宅の屋根ほどの断熱は望めません。
夏の日中に人が過ごすなら、日除けや外付けのシェードを最初から見込んでおく必要があります。
洗濯物を干すだけと割り切るなら、暑さはそれほど大きな欠点になりません。
見積もりにシェードが入っているかを見ると、夏の使い方まで考えた提案かどうかが見えてくると思います。
サッシとガラスは冬の結露で選ぶ
冬は、寒さそのものより結露に困ることのほうが多くあります。
洗濯物をたくさん干して閉め切ると、湿った空気が冷えたガラスや枠に触れて水になります。
アルミ枠と1枚ガラスの組み合わせだと、朝には枠の下に水がたまっていることも珍しくありません。
複層ガラスや樹脂の枠を選べる商品なら、そこにお金をかける価値はあります。
見積もりのときに、ガラスと枠の種類を選べるかを聞いておくと、商品ごとの差を比べやすくなります。
後付けサンルームの注意点

屋根の上端と外壁のつなぎ目をシーリングだけで納めた工事は、数年後に雨漏りしやすくなります。新しいうちは漏らず、シーリングが硬くなってから漏れ始めます。
後付けの現地調査で確認したいのは、次の5つです。
どれも見積書には出てこない項目ですが、10年後の差はここで付きます。
ここでは、後付けで気をつけたい4つの注意点を解説します。
シーリングだけの納まりは数年後に漏る
「コーキングをたっぷり打ちますから大丈夫です」という説明は、後付けでは警戒してください。
シーリングは防水の一部ですが、年数がたつと硬くなってひび割れてきます。
ほかに水を止めるものがない納まりだと、ひび割れたところから雨が漏り始めます。
板金の立ち上がりや水切りで水を受けてから、シーリングで押さえるのが正しい順番です。
きちんと説明できる会社なら、図を描いて答えてくれると思います。
答えが「たっぷり打つ」だけなら、もう1社に話を聞いてみると比べる材料ができます。
雨樋の水が大雨であふれる
既存の屋根から流れてきた雨水は、サンルームの細い雨樋に集まります。
ふだんは問題がなくても、大雨のときだけ雨樋からあふれて、中に落ちてくることがあります。
既存の雨樋を切ったり、屋根を庇の下へ無理に差し込んだりする処理は、大雨のときの雨漏りにつながります。
2階の屋根やバルコニーが真上にある位置なら、落ちてくる水の量はさらに増えます。
現地調査で「雨の水は、どこを通って地面まで流れますか」と聞くと、検討しているかが分かると思います。
建てた会社の保証が外れることがある
新築から10年前後の家では、工事の前に保証を確かめておきたいところです。
外壁を貫通させる工事なので、建てた会社以外が触った部分は保証の対象外になる場合があります。
雨漏りの保証が外れるかどうかは、契約書と保証書に書かれています。
扱いは会社によって違うため、工事の前に書類で確かめてください。
建てた会社の見積もりは割高になることもありますが、保証を残せるなら候補に入れておく価値はあります。
外壁塗装の足場が組みにくくなる
サンルームがあると、10年後の外壁塗装のときに足場を組みにくくなります。
サンルームの上に足場を掛けられず、養生や特殊な組み方が要ると、そのぶん塗装の金額が上がります。
掃き出し窓の前を1面ふさぐと、その壁のメンテナンスの通り道もふさがってしまいます。
次の外壁塗装がいつごろかを確かめておくと、足場の追加費用まで見込んで予算を組めます。
サンルームの見積もりで確かめる4項目

サンルームの総額は、アルミの本体より、土間コンクリートや既存の雨樋まわりの工事で大きく変わります。割引率だけを見比べても、金額の差の理由は分かりません。
ここでは、費用と手続きで契約前に確かめたい4つの項目を解説します。
①土間と基礎の金額を見る
金額を押し上げるのは本体のまわりの付帯工事なので、「本体◯%OFF」は比較の材料になりません。
付帯工事で金額が動きやすいのは、次の8つです。
同じ商品でも、付帯工事の入れ方で総額は数十万円変わります。
「一式」でまとめられていたら、中身を分けて書いてもらってください。
見積書のどこを見ればよいかは、こちらの記事で詳しく解説しています。
見積書を受け取ったら、まず付帯工事が1行ずつ分かれているかを見ると、比べやすくなります。
②種類ごとの相場を知る
現場で見てきた見積もりの幅から、1.5間×6尺前後の工事込みの費用の目安は次の2つです。
| 種類 | 工事込みの目安 |
|---|---|
| テラス囲い(物干し中心) | 60万〜100万円前後 |
| ガーデンルーム系(床・意匠込み) | 120万〜250万円程度 |
金額は、地域やサイズ、地盤、既存の家の納まりによって動きます。
この幅のどこに着地するかは、①の付帯工事で決まります。
金額だけで安いほうを選ぶと、土間が入っていない見積もりだったということも起こります。
2社を比べるときは、まず土間が入っているかを見ると、金額差の理由が分かると思います。
③確認申請が要るかを調べる
屋根と壁があって住宅に固定するサンルームは、建築基準法で増築として扱われる場合があります。
防火地域・準防火地域の指定がない地域なら、10平方メートル以内の増築は確認申請が不要とされています。
(出典:千葉市)
防火地域や準防火地域にある家では、10平方メートル以内でも申請が必要になることがあります。
申請が要らない場合でも、建築基準法には合わせる必要があります。
建ぺい率や境界からの距離は、申請の有無に関係なく守らなければなりません。
見積もりを頼むときに所在地の防火指定を伝えると、申請が要るかどうかを判断してもらえます。
④固定資産税を市区町村に聞く
確認申請と固定資産税は別の制度なので、「確認申請が不要なら税金もかからない」とは限りません。
判断する部署も違います。
固定資産税で家屋にあたるかどうかは、主に次の3つで見られます。
- 屋根や周りの壁で、外の空気と仕切られている
- 土地に固定されている
- その用途に使える状態になっている
自治体の案内でも、家屋を増築したときは新たに評価する場合があると書かれています。
商品名や施工した会社に関係なく、完成したものの構造で判断されます。
最終的に決めるのは、市区町村の担当課です。
工事の前に問い合わせておけば、完成後に届く税金の通知に驚かずに済みます。
サンルームをやめた方がいい家の特徴

サンルームは、施主さんの希望と性能が噛み合っていない家では、やめた方がいい場合があります。その場合は、まず希望のほうを見直しましょう。
アルミとガラスの空間では、夏と冬に部屋と同じ快適さは出せません。
そのため「冷暖房なしで一年中リビングのように使いたい」という希望には、サンルームは向いていません。
ここでは、サンルームをやめた方がいい家の特徴を2つ紹介します。
敷地や外壁に余裕がない家
敷地の条件によっては、はじめからサンルームを作れない家もあります。
次のような家では、増築の手続きが重くなったり、面積が取れなかったりします。
- 建ぺい率がほぼいっぱい
- 境界との離れがほとんどない
- 古い家で、図面も検査済証も残っていない
豪雪や強風の地域で、標準仕様のまま進めるのも避けたいところです。
外壁が傷んでいて固定に不安がある家は、先に外壁を直してから付ける順番になります。
図面が手元にあれば、最初の打ち合わせで出すと話が早く進みます。
洗濯物を干すだけが目的の家
目的が洗濯物を干すことだけなら、サンルームで囲わない方法も選べます。
テラス屋根に側面のパネルを足して雨を防ぎ、室内側に除湿機や衣類乾燥機を置く方法です。
費用も手入れも軽く済み、外壁に穴を開ける範囲も小さくなります。
共働きの家なら、室内物干しやランドリールーム、ガス衣類乾燥機に予算を回す手もあります。

掃き出し窓の前をふさぐと、部屋の中が暗くなる点も見落とせません。
明るさは住んでから戻せないので、今の部屋にどこまで光が入っているかを見ておいてください。
一方で、用途を割り切れる家では、サンルームはよく働きます。
サンルームが向いている家と向いていない家は、次のとおりです。
向いている家
向いていない家
部屋としても物干しとしても使いたいと欲張るほど、どちらつかずになりがちです。
向いていない側に当てはまっても、順番を変えれば向いている側へ移せる家もあります。
庭とつながる場所がほしいだけで、屋根も囲いもいらない家なら、ウッドデッキで足りることもあります。
ウッドデッキで後悔しやすい人の特徴は、こちらの記事で詳しく解説しています。
用途をひとつに決めてから見積もりを取ると、会社ごとの提案を同じ条件で比べられます。
まとめ|サンルームで後悔しないための順番
乾くのか、暑くないか、雨漏りしないか。
迷いどころは別々に見えても、「何のための場所か」を先に決めておけば、答えはひとつにまとまります。
・乾かない原因は、湿った空気の出口がないこと
・窓は離れた2か所に。閉め切るなら除湿機とサーキュレーターを一緒に使う
・テラス囲いとガーデンルームは別物。屋根材とサッシで夏と冬の使い勝手が変わる
・後付けで怖いのは、外壁とのつなぎ目をシーリングだけで納めること
・総額を動かすのは土間と付帯工事。防火指定と固定資産税も先に確かめる
サンルームの見積もりは、付帯工事と雨水の処理の考え方で、会社ごとの差がはっきり出ます。
同じ用途と広さで何社か並べると、金額と一緒に納まりの説明も見比べられます。
相見積もりの取り方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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