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・天井に茶色い輪のようなシミが出てきた。雨漏りなのか分からない
・漂白剤で拭いたら薄くなったのに、しばらくしてまた浮いてきた
・業者を呼ぶほどなのか、直すといくらかかるのかが気になる
天井のシミは、気づいた日から「このまま落ちてこないか」と気になってしまいますよね。
天井のシミは、原因の水が止まっていなければ、表面を消してもまた出てきます。
まずは、なぜそこにシミができたのかを確かめるところから始めてください。
次の4つに当てはまるときは、急いで専門の業者に連絡しましょう。
・天井が膨らんでいる、たわんでいる
・水滴が落ちている
・照明器具から水が出ている
・シミが急に広がっている
天井の落下や電気の事故につながるので、シミの真下には近づかないようにしてください。
この記事では、天井のシミに気づいて不安になっている方に向けて、シミの原因から、すぐやること、修繕の種類と費用、火災保険、住まい別の連絡先まで解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
天井のシミの原因5選

※写真はイメージです。
天井のシミは、雨漏り・結露・配管など、水がどこから来たかで原因を絞り込みます。
とはいえ、シミを見ただけでは原因まで分からない方が多いと思います。
シミの様子と、疑いたい原因の目安は次の5つです。
| シミの様子 | 疑いたい原因 |
|---|---|
| 雨のあとに広がる茶色い輪 | 雨漏り |
| 冬に出る黒い点々 | 結露(カビ) |
| 晴れの日も広がる | 給排水管の水漏れ |
| 物音とにおいがある | 小動物の尿 |
| 照明まわりの黄ばみ | ヤニや接着剤 |
色や天気だけでは決めきれないこともあります。

茶色いシミは、全部雨漏りなんですか?
色だけでは決められないので、雨が降った日と水を使った時間もあわせて見てください。
ここでは、天井のシミの主な原因を5つ紹介します。
雨漏り
雨や強い風の日のあとに広がるなら、屋根・外壁・サッシからの雨漏りが考えられます。
1階の天井では、2階のベランダの防水や排水口が入口のこともあります。
入った水は梁や野縁を伝うので、シミの真上が入口とは限りません。
雨漏り調査のできる会社に、入口から探してもらいましょう。
結露
冬に黒い点々が出るなら結露でカビが生えている可能性があり、断熱の足りない最上階の天井や、外壁に面した押入れ、換気扇のダクトのまわりに出やすくなります。
湿った室内の空気が冷たい天井に触れ、水滴になってしみ込みます。
換気扇を止めている家は、まず回し続けてみましょう。
換気を止めると家に何が起こるかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

給排水管の水漏れ
晴れの日が続いても大きくなるなら、給排水管の水漏れが疑われます。
1階の天井なら2階の浴室やトイレ、マンションなら上の階の配管が入口のこともあります。
水を使った時間とシミが広がった時間が重なれば、配管の可能性が高まります。
ネズミなど小動物の尿
天井裏で足音がして、シミのまわりにいやなにおいがあるなら、ネズミなどの尿が疑われます。
駆除と侵入口の封鎖、天井裏の清掃まで必要になるので、害獣駆除の専門業者に相談しましょう。
ヤニや接着剤による変色
照明のまわりや天井全体がうっすら黄ばむのは、タバコのヤニや、接着剤のアクが浮いた変色のことがあります。
乾いていて広がらないなら、雨漏りのように急ぐ必要はありません。
掃除やシミ止め塗装で直せる場合があります。
天井のシミを放置すると起こる問題

※写真はイメージです。
天井のシミを放置すると、天井裏の木やボードが水を吸い続けて傷んでいきます。
とはいえ、見えない天井裏で何が起きているのかは、想像しにくいと思います。
ここでは、放置すると起こる問題を4つ紹介します。
天井裏の木材の腐食
天井のボードの裏には、野縁(のぶち)という細い木の下地があります。
濡れたままだと野縁が腐り、直す範囲が天井裏まで広がります。
シミに気づいた段階で、原因の調査を頼みましょう。
カビの広がり
湿った天井裏や断熱材にはカビが広がり、表面を拭いても天井裏には残ります。
黒い点々が出てきたら、天井裏まで見てもらいましょう。
照明まわりの漏電
照明器具やコンセントのまわりに水が回ると、漏電やショートのおそれがあります。
照明から水が垂れてきたら、そのスイッチは入れないでください。
天井材のたわみと落下
天井のボードは水を吸うと重く柔らかくなり、膨らんだ天井は落ちてくることもあります。
天井が下がってきたら、真下に人が入らないようにして、すぐ業者に連絡しましょう。
天井のシミを見つけたらすぐやること

天井のシミに気づいたら、水を受け、電気を止め、記録を残すところまでを先に済ませておくのがおすすめです。
とはいえ、業者が来るまでに何をすればいいのか、迷う方が多いと思います。
すぐやることは、次の6つです。

業者を呼ぶ前に、天井裏に上がって確かめたほうがいいですか?
天井裏に上がるのは危ないので、点検口から見える範囲で十分です。
ではそれぞれ、やり方を解説していきます。
バケツとタオルを置く
水が落ちているなら、バケツで受けて、まわりにタオルやビニールシートを敷きましょう。
膨らんだ天井を押したり、穴を開けて水を抜いたりすると、天井材が一気に落ちることがあります。
ブレーカーを落とす
照明のまわりが濡れていたら、乾いた場所から安全に触れるときだけ、その部屋のブレーカーを切りましょう。
分電盤や手が濡れているときは触らず、電気工事店に連絡するのが安心です。
水回りの使用を控える
晴れているのにシミが広がるなら、真上の浴室・トイレ・洗面所を使うのを控えましょう。
使わないあいだに広がりが止まれば、配管が原因だと分かる手がかりになります。
写真と動画を撮る
撮っておきたいのは、次の3つです。
- シミの位置が分かる部屋全体の写真
- シミの大きさが分かる近くの写真
- 水が落ちている様子の動画
シミの縁に鉛筆で日付を書いておくと、広がったかどうかがひと目で分かります。
雨や水を使った日時を記録する
雨が降った日時と、上の階で水を使った時間もメモしておきましょう。
シミが広がったタイミングと並べると、雨漏りか配管かを切り分けやすくなります。
点検口からのぞく
押入れや洗面所の天井に点検口があれば、濡れた断熱材や水の跡を写真に撮っておくと調査に役立ちます。
天井裏には入らず、木材を踏んだり電線に触ったりしないようにしましょう。
天井のシミを自分で消してはいけないケース

※写真はイメージです。
天井のシミは、原因が止まって乾いてからでないと、消してもまた出てきます。
自分で消してよいのは、原因が止まって乾き、たわみやカビがないシミや、ヤニのように水と関係のない変色です。

ホームセンターのシミ消しスプレーで消してもいいですか?
原因が止まって乾いているならかまいませんが、広がっている途中のシミを消すと再発に気づくのが遅れます。
ここでは、自分で消してはいけないシミを3つ紹介します。
今も広がっているシミ
鉛筆の印より広がっているなら、原因の水はまだ止まっていません。
上から塗ったり貼ったりすると、再発に気づけず、ボードや下地の傷みも見逃します。
消す前に、まずは原因を調べてもらいましょう。
天井がたわんでいるシミ
柔らかい、膨らんでいる、たわんでいるシミは、ボードが水を吸って弱っています。
表面を直しても強さは戻らないので、ボードごと替える工事が必要になります。
火災保険の申請に使うシミ
写真を残さずに消すと、保険会社が原因や被害の範囲を確かめにくくなります。
消す前に保険会社へ相談し、写真を撮ってから進めるのがおすすめです。
天井のシミの修繕の種類

天井の修繕は、シミ止め塗装からボードや下地の交換まで、傷みの深さで決まります。
どの修繕も、屋根やベランダ、配管など原因の箇所を直してから進めます。
とはいえ、どこまで直すべきかは判断しにくいと思います。
天井の状態と、修繕の種類の目安は次の4つです。
| 天井の状態 | 修繕の種類 |
|---|---|
| 乾いていて変形なし | シミ止め塗装 |
| ボードが乾いて硬い | クロスの張り替え |
| 柔らかい・たわんでいる | ボードの張り替え |
| 下地の木が腐っている | 下地の補修 |
ここでは、4つの修繕の中身を紹介します。
シミ止め塗装
原因が止まり、天井が乾いて変形もないときは、シミ止め用の下塗り材を塗ってから仕上げると、シミが浮き出にくくなります。
普通の塗料だけでは、乾いたあとにシミが透けて見えることがあります。
天井クロスの張り替え
ボードが乾いて平らで硬いままなら、クロスの張り替えだけで済みます。
部分だけ張り替えると古いクロスとの色の差が目立ちやすいので、天井一面の張り替えも考えてみましょう。
天井ボードの張り替え
柔らかい、膨らんでいる、カビが広がっているときは、ボードを外して替えます。
外したついでに、天井裏の断熱材や下地の傷みも確かめられます。
和室の天井板は、同じ色柄の板が手に入らないと、部分交換で色の違いが目立ちます。
古い天井材を外す工事は、石綿(アスベスト)の事前調査が必要になるので、自分で剥がさないようにしましょう。
天井裏の下地の補修
野縁や吊木などの木の下地が腐っているときは、その部分を取り替えます。
部分交換で済むか組み直すかは、天井を開けてまわりまで見てから決まります。
天井のシミの修理費用の目安一覧

天井のシミの修理費用は、原因を止める工事と、天井を直す工事の合計で考えます。
天井のシミの修理にかかる費用の目安は、次の7つです。
| 工事 | 費用の目安 |
|---|---|
| 雨漏り調査(目視) | 3万円〜 |
| ベランダの防水(1㎡) | 2.5万〜3万円 |
| 給水管の交換(1m) | 5万〜6万円 |
| ボードの部分補修+クロス | 3万〜7万円 |
| 天井ボード(6畳) | 5万〜12万円 |
| 和室の天井板(6畳) | 8万〜18万円 |
| 下地・断熱材込み(6畳) | 10万〜25万円 |
※2026年10月時点で公開されている価格例をもとにした目安です。足場や調査の範囲で変わります。
ボードや下地の工事にクロス代が含まれるかは会社で違うので、表の金額を単純に足さないようにしましょう。

見積もりで、どこを確かめればいいですか?
原因を止める工事と天井を直す工事の両方が入っているか、開けたあとの追加費用をどう決めるかを見てください。
見積書のどこを見ればいいかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

原因の調査から天井の補修までまとめて頼める会社を探すなら、複数の会社に見積もりを頼める一括見積もりサイトを使う方法もあります。
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天井のシミの修理で火災保険の対象になる被害

※写真はイメージです。
台風や大雪で壊れた屋根からの雨漏りや、配管の事故による水濡れは、火災保険の対象になる場合があります。
とはいえ、自分の家のシミが対象になるのかは、分かりにくいと思います。
ここでは、対象になりうる被害を3つ紹介します。
台風や大雪で壊れた屋根からの雨漏り
台風で屋根材が割れたりずれたり、大雪やひょうで壊れたところから雨が入った場合は、風災・雪災・雹災の補償が使えることがあります。
災害のあとに出たシミなら、いつの台風や大雪のあとかをメモしておきましょう。
給排水管の事故による水濡れ
配管が急に壊れて漏れたときは、水濡れの補償があれば対象になる場合があります。
補償されるのは濡れた天井などで、漏れた配管そのものの修理代は対象外のこともあります。
上の階からの水漏れ
マンションで上の階から漏れてきたら、まず管理会社か管理組合に連絡しましょう。
原因が上の階の部屋か共用の配管かで、使う保険が変わります。

築30年の家の雨漏りでも、保険は使えますか?
災害が原因なら対象になる場合がありますが、古さによる傷みと判断されると出ないので、まず保険会社に相談しましょう。
古くなった防水からの雨漏りなど、経年劣化による被害は対象外と案内されています。
火災保険では、主として次のような事由によって生じた損害に対しては、保険金は支払われません。(中略)自然の消耗、劣化、性質による変色、さび、かび、腐敗、ひび割れ等によって生じた損害
出典:日本損害保険協会「損害保険Q&A 問50 火災保険」
「保険を使えば自己負担なしで直せる」と訪ねてくる業者には注意し、契約の前に保険会社へ相談しましょう。
訪問してくる業者の見分け方は、こちらの記事で詳しく解説しています。

天井のシミの住まい別の連絡先

天井のシミの連絡先は、一戸建てか、築10年以内か、マンションか、賃貸かで変わります。
とはいえ、最初に誰へ連絡すればいいのか、迷う方も多いと思います。
住まいごとの最初の連絡先は、次の4つです。
| 住まい | 最初の連絡先 |
|---|---|
| 一戸建て | 原因に合う工事会社 |
| 築10年以内の家 | 建てた会社・売主 |
| 分譲マンション | 管理会社・管理組合 |
| 賃貸住宅 | 管理会社・大家さん |
ここでは、住まいごとの連絡のしかたを紹介します。
一戸建て
屋根なら屋根工事会社、配管なら水道工事会社が専門に扱っています。
原因が分からないときは、雨漏り調査ができる会社かリフォーム会社に、まとめて見てもらいましょう。
塗装会社だけに頼むと、表面の補修で終わってしまうことがあります。
築10年以内の家
新築から10年以内なら、屋根や外壁など雨水の浸入を防ぐ部分の欠陥は、建てた会社や売主が直す責任を負います。
請負人は、注文者に引き渡した時から十年間、住宅のうち構造耐力上主要な部分又は雨水の浸入を防止する部分として政令で定めるもの(中略)の瑕疵(中略)について、(中略)担保の責任を負う。
出典:e-Gov法令検索「住宅の品質確保の促進等に関する法律」第94条
ほかの会社に頼む前に、保証書と引き渡しの日を確かめておくのがおすすめです。
分譲マンション
分譲マンションは、まず管理会社か管理組合に連絡しましょう。
上の階の方へ直接言いに行く前に、管理会社に間に入ってもらうと、話がこじれにくくなります。
賃貸住宅
賃貸の家は管理会社か大家さんに連絡し、自分で業者を呼ばないようにしましょう。
雨漏りや配管の故障など、住む人の不注意によらない修理は、原則として貸主が負担します。
まとめ|天井のシミは原因を確かめてから直す
天井のシミは、消す前に原因を確かめて、家を傷めずに直しましょう。
この記事で紹介した、天井のシミに気づいたときのポイントは、次の5つです。
・天井のたわみや水滴があればすぐ業者に連絡する
・水を受けて電気を止め、写真と日時を残す
・原因が止まるまでシミを消さない
・見積もりは原因の工事と天井の工事に分けてもらう
・連絡先は住まいによって変わる
天井のシミは、見えている部分だけを直しても解決しないことがあります。
原因の調査から天井の補修まで任せられる会社を選んで、同じシミを繰り返さないようにしてください。
リフォーム会社の見積もりを比べる方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

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