悪質リフォーム業者の見分け方|中の人が教える危険なサインと対策

悪質リフォーム業者の見分け方|中の人が教える危険なサインと対策 失敗しない業者選び

「リフォームしたいけれど、悪質な業者に当たって損をしたくない」

そう思って調べている方は多いと思います。

はじめまして。私は、リフォーム会社で働く建築士です。

日々お客様の見積もりや現場に関わるなかで、正直「これはお客様が損をしているな」「この業者のやり方は危ないな」と感じる場面を、何度も見てきました。

業者側にいるからこそ言える本音として、この記事では以下の3つをできるだけ正直にお伝えします。

  • 悪質なリフォーム業者によくある手口
  • 見積書のどこを見れば「あやしい」と分かるのか
  • 騙されないために、契約前に必ずやってほしいこと

読み終わるころには、危ない業者を見抜く目が身についているはずです。

ぜひ最後まで読んでください。

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています。

なぜ悪質なリフォーム業者がなくならないのか

なぜ悪質なリフォーム業者がなくならないのか

実は今、リフォームの被害は急増しています。

国民生活センターによると、訪問販売に関する相談は2024年に約9,600件と、前年(約4,357件)の2倍超に膨れ上がりました。点検と称して不要な工事を迫る「点検商法」の摘発も、66件と過去最多になっています。

出典:国民生活センター(2024年度 消費生活相談の状況) / 日本経済新聞

なぜ悪質なリフォーム業者がなくならないのか

では、なぜこうした業者がなくならないのでしょうか。

リフォームは、多くの人にとって一生に数回あるかないかの買い物です。

だからこそ「相場」が分かりません。
新車や家電のように、定価や比較サイトがあるわけでもない。
同じ「キッチン交換」でも、業者によって金額も工事内容もバラバラです。

つまりお客様は、”比べるものさし”を持たないまま商談に臨むことになります。

悪質な業者は、まさにそこにつけ込みます。相場を知らない相手だからこそ、高い見積もりも、不要な工事も、すんなり通ってしまう。

残念ですが、これがこの業界から悪質な手口がなくならない、一番の理由だと感じています。

そして現場の感覚で言うと、いちばん多いのは派手な詐欺よりも「見積もりがとにかく高い」というパターンです。

まずはここから見ていきましょう。

悪質リフォーム業者によくある手口・特徴【チェックリスト】

悪質リフォーム業者によくある手口・特徴【チェックリスト】

ここからは、私が現場で実際によく目にしてきた『悪質業者によくある手口』を、具体的に紹介していきます。

当てはまる項目が多い業者ほど注意が必要なので、チェックリスト感覚で確認してみてください。

「商品代が〇割引き!」でも、合計は安くない

これは本当によくあります。「システムキッチンが定価から50%OFF!」のように、商品代の値引きを大きく見せるパターン。

ところがよく見ると、その値引いた分が、工事費など別の項目にこっそり振り分けられているだけ。結局、合計金額はまったく安くなっていない、というケースです。

見るべきは”値引き率”ではなく、いつも”総額”です。一部の派手な割引に目を奪われないでください。

最後の「特別値引き」で、ぐんと金額を落とす

最初に全体の金額を高めに設定しておき、商談の最後(クロージング)で「今日決めてくれるなら特別に……」と大きく値引きする。

一見お得に見えますが、もともと上乗せされていた金額が元に戻っただけ、ということが少なくありません。

正直に言うと、クロージングでドーンと値引きできる業者ほど、最初の見積もりが盛られていた可能性を疑った方がいいと、私は思っています。

各項目の単価が、全体的に高い

派手なトリックがなくても、単純に一つひとつの単価が相場より高い、というパターンもあります。これは相場を知らないと気づけません。

さらに見積書をよく見ると、「そもそも要らない工事」が項目に紛れていたり、似たような工事が「重複」して計上されていたりすることもあります。

「無料点検」から不安をあおる(点検商法)

「屋根を無料で点検します」と突然訪問してきて、「このままだと大変なことになりますよ」と高額な修理を迫る。いわゆる点検商法です。

なかには、点検と称してわざと屋根に傷をつけたり、床下に潜って基礎に勝手に手を加えたりする、極めて悪質なケースも報じられています。

突然の訪問営業・無料点検には、その場で安易に応じないのが安全です。

工事のあとから、高額な追加請求をする

契約時には説明のなかった費用を、工事が終わってから請求してくるパターン。

「やってみたら追加で必要になった」と言われますが、本来こうした費用は事前に説明・合意があってしかるべきものです。

契約前に「追加費用が発生する可能性はあるか、その場合はどう進めるのか」を確認しておくと安心です。

悪質な会社ほど、見積書に特徴が出ます。

見積書のどこを見れば危ないと分かるか(一式・諸経費・追加工事)は、こちらでくわしく解説しています。

リフォーム見積書の見方|一式・諸経費・追加工事の見抜き方
リフォーム見積書の見方を現役建築士が解説。チェックすべきは「一式」表記・諸経費・追加工事の3項目だけ。数量と単価の確認方法、見積書でわかる危ない会社のサイン、相見積もりで正しく比べるコツまで、見積書に不安がある方向けにまとめました。

契約前に必ず確認すべき3つのこと

契約前に必ず確認すべき3つのこと

ここまでの手口を踏まえて、契約前に最低限チェックしてほしいことを3つにまとめます。

① 複数の会社から相見積もりを取る 

これが一番大事です。

1社だけでは、その金額や工事内容が適正かどうか判断できません。(詳しくは次でお話しします)

② 見積書の「内訳」を確認する 

「工事一式 〇〇円」のように、ざっくりとした見積もりは要注意。

本来は、項目ごとに「何を・いくつ・単価いくらで」と書かれているのが正常です。

内訳について質問したとき、きちんと説明してくれるかどうかも、業者を見分ける大事なポイントです。

③ 会社の信頼性を確認する 

所在地がはっきりしているか、施工実績があるか、口コミはどうか、工事後の保証・アフターサービスはあるか。

一定規模以上の工事には建設業許可も必要です。最低限、会社の実態を確認しておきましょう。

この3つの中でも、もっとも確実で効果が大きいのが「①相見積もり」です。次で詳しく説明します。

悪質業者を避ける一番確実な方法は「複数社の相見積もり」

悪質業者を避ける一番確実な方法は「複数社の相見積もり」

ここまでいろいろな手口を紹介してきましたが、これらをまとめて避けられる、いちばん確実な方法があります。それが「複数の会社から相見積もりを取ること」です。

1社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのか、判断するものさしがありません。でも2〜3社を比べれば、相場が見えてきます。

不要な工事や高すぎる単価にも気づけますし、各社の対応の良し悪しまで分かります。

ここで、業者側にいる私の本音を正直に言います。
相見積もりを取るお客様は、正直に言うとドキッとします。 

「自分が見落としている点はないか」「金額で他社に負けないか」と、こちらも気を引き締めるからです。裏を返せば、相見積もりを取られる業者は、いいかげんな見積もりを出しにくいということ。

だからこそ、お客様自身を守る意味でも、相見積もりは絶対に取った方がいいと、中の人として断言します。

とはいえ、自分で何社も探して一社ずつ連絡するのは、正直かなり大変です。

そこで便利なのが、まとめて複数社に無料で見積もりを依頼できる「一括見積もりサービス」です。
下記のようなサービスなら、ネットで条件を入力するだけで、対応エリアの会社から数社簡単に相見積がとることができます。

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もし契約してしまっても諦めないで(クーリングオフ)

もし契約してしまっても諦めないで(クーリングオフ)

「勢いで契約してしまった……」という場合でも、まだ間に合うことがあります。

訪問販売や電話勧誘で契約した場合、契約書面を受け取った日から8日以内であれば、「クーリングオフ」で無条件に契約を解除できます(特定商取引法)。

たとえ工事が始まっていても解除でき、原状回復の費用は業者負担です。書面(はがきや内容証明など)で通知するのが基本です。

もし業者が「もう解約できない」などと嘘を言ってクーリングオフを妨害した場合は、期間が延長されることもあります。

判断に迷ったら、一人で抱え込まず、消費者ホットライン「188(いやや)」や国民生活センターに相談してください。

※制度の詳細や適用の可否は状況によって異なります。最新の内容と個別の判断は、必ず消費者庁・国民生活センターなどの公式情報や専門機関でご確認ください。

まとめ|焦らず、比べて、損をしないリフォームを

まとめ|焦らず、比べて、損をしないリフォームを

最後に、悪質なリフォーム業者を見抜くポイントをおさらいします。

  • 値引き率ではなく「総額」で判断する
  • クロージングで大きく値引きする業者は、最初の金額を疑う
  • 見積書は「一式」ではなく、内訳・単価をチェックする
  • 突然の「無料点検」「訪問営業」には安易に応じない
  • 契約前に、複数社から相見積もりを取る

リフォームは大きな買い物です。だからこそ、焦って即決せず、しっかり比べることが、あなた自身を守る一番の近道になります。

中の人として正直にお伝えすると、相見積もりを取るお客様に、いいかげんな仕事はできません。ぜひ、複数社を比べることから始めてみてください。

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